脊椎マニピュレーションの安全性の研究報告

英国医師会雑誌(BMJ)に掲載された「慢性腰痛治療を目的とした脊椎徒手療法の有益性と有害性:ランダム比較試験のシステマティックレビューとメタアナリシス」では、脊椎徒手療法(STM)がガイドライン推奨の治療法(運動や投薬)と同様の効果があると報告している。

アナルズ・オブ・メディスン誌に掲載された「脊椎徒手療法における頸動脈解離を除外するリスクの便益の評価方法:包括的レビュー」では、既存の文献では、徒手療法(頚椎のモビリゼーションとマニピュレーション)は内頚動脈もしくは椎骨動脈解離の原因やリスク増加に結び付かないと報告している。世界保健機関(WHO)が、カイロプラクターによるマニピュレーションの安全性と有効性を稀な合併症と共に紹介していることにも言及している。ただし、WHO国際基準のカイロプラクターによる施術に限定される。