専門職大学の道が開かれた
2019年4月開講を目指して、文部科学省(以下、文科省)が専門職大学の整備を始めている。上記は、省令一部改正の趣旨である。
文科省は、昨年11月に専門職大学の制度化に関する説明会を開催した。
「大学」は、幅広い教養や学術研究の成果に基づく知識・理論とその応用の教育。
「専門学校」は特定職種の実務に直接必要となる知識や技能の教育。
「専門職大学」はその中間で、創造力と実践力を持ち合わせる高等教育機関を指すようである。
現在のアカデミックな4年制大学などと同じように「学士号」を発行する。ただし、専門職としての学士号であり、カイロプラクティックであれば、「カイロプラクティック学士」となるであろう。
アカデミックな大学と比べ、専門職大学の特徴は、卒業後に役立つ職業人を育成することにある。従って、カリキュラムも教養科目を減らし、実技を含む専門職科目が大幅に増える。体験実習も充実しており、体得することを目的とする。
現在、①都道府県認可の専門学校が昇格する場合、②専門職大学として新規に設立する場合、③アカデミックな大学の学部学科内に専門職学科を作る場合の3通りが考えられる。③の場合、都内に限り現状の募集定員が固定されている。
日本カイロプラクターズ協会(JAC)は、将来のカイロプラクター育成に向けて、専門職大学の可能性を探るため、昨年8月より学校法人専門のコンサルタント会社と契約を結び検討を続けている。